(11)メールとチャット

投稿日時 2021-5-29 11:00:22 | トピック: IT今昔物語 デジタルで再出発

インスウオッチ Vol.1086 2021.05.31 https://www.inswatch.co.jp/
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1995年秋に発足した異業種交流会にジャズ仲間の紹介で参加し、メーリングリスト(ML)の立ち上げのお手伝いをしました。当時国の中小企業支援策が、〈弱者救済〉から新製品開発や創業といった前向きな支援に移って来ていて、それを目的にした異業種交流会が大変盛んでした。

お手伝いしたグループは、中小企業だけでなく、大企業の管理職なども参加した多彩なメンバーで構成された異色の交流会で、大変勉強になりました。皆さん、前向きでお付き合いしていて大変楽しく、私の仕事のコンセプトを〈アクティブな中小企業と共に歩む〉に決めるきっかけになりました。

当時は我が国ではインターネットの黎明期で、メールアドレスを持つこと自体が中小企業経営者にとって先進的というイメージで、MLはまだまだ物珍しいということもあり、MLの立ち上げ支援に携わった経験は、その後の仕事に結構役立ちました。

mbc-pnp(52)保険毎日新聞連載
http://www2.biglobe.ne.jp/~cho/columnBN/mainichi33-.htm#p52

その後急速にインターネットが普及して、2000年前後には無料のMLサービスが多く立ちあがりましたが、最近相次いでMLサービスが終わりを迎えていて、遂に老舗のFreemlも2019年12月に終了しました。

Freemlの終了に当り、直前にサイボウズLiveを終了させた青野社長が〈学童の父母会の情報共有をサイボウズLiveからfreemlに移行したのに、freemlまで終了するという...〉とMLへ惜別?のツイートして話題になりました。

老舗メーリングリスト「freeml」がサービス終了、ネットで反響
https://www.danshihack.com/2019/06/03/junp/freeml.html

2010年前後からスマホの普及が進み、いつでもどこでもコミュニケーションがとれるようになり、個人の利用を中心に、コミュニケーションがメールからチャットへ移行しました。日本ではLINEが普及したことが大きく、MLはLINEのグループにとって代わられています。

更に、今回のコロナ禍でのリモートワークの進展で、会社などでも社内のコミュニケーションにチャットを使う向きが増えており、社外に向けてのフォーマルなコミュニケーションでは依然メールが残るものの、メールからチャットへの移行は世の流れのようです。

私自身は、カミサンからいつも優柔不断と揶揄されており、良く言えば熟考タイプなので、24時間以内に返信すればOKという、メールの非同期のコミュニケーションは好都合でしたが、チャットという同期のやり取りが主流の現代では生き残れなかったのではと、幸運を噛みしめています。

私が参加しているMLで現存する最古のものがRINGの会のMLでした。でしたと過去形なのは昨年初めにLINE WORKSへ移行したためです。RINGの会のMLは1997年のスタート以降、途切れることなく活発なやりとりが続いてきた稀有な例で、チャットへの移行もスムーズでした。

RING第2回オープンセミナー インスウオッチ創刊号より 2000.08.07
http://www2.biglobe.ne.jp/~cho/inswatch/inswatch1.htm
(誰でも参加できるオープンMLは終了しています)

RINGの会のLINE WORKS上では、現在7月3日のライブ配信に向けての準備が着々と進んでいます。私のこの連載では昔話にお付き合い頂いていますが、今回のセミナーは保険代理店のデジタルシフト実践例など、DXの最前線に触れられる貴重な機会ですので、是非ご参加ください。

RINGオープンセミナー「実践DX」7月3日ライブ配信案内 
   http://os.ring-web.net

(経営数理研究所代表 インスウオッチ客員研究員)
http://cho.eforum.biz/modules/xoopsfaq/index.php?cat_id=7

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