(12)中小企業診断士の受験と2つの出会い

投稿日時 2021-6-12 12:10:43 | トピック: IT今昔物語 デジタルで再出発

インスウオッチ Vol.1089 2021.06.14 https://www.inswatch.co.jp/
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1995年に中小企業診断士の受験準備に向けて受験塾に通い始めましたが、当時保毎の損保版編集長をしていた中崎さんとそこで出会いました。中崎さんは当時から取材と講演で全国を飛び回っていて時間がとれず、受験はパスされましたが、私にとっては大きな出会いでした。

本連載のスタートで書いたように、1996年には保毎にコラムを書く機会をもらい、1997年にはRINGの会にお誘いをうけ、2000年には一緒にこのインスウオッチを立ち上げることになりました。こうして今皆さんにこの連載を読んで頂けるのも、1995年の中崎さんとの偶然の出会いの賜物です。

もう一つの大きな出会いが、3次実習での指導教官の坂本力信先生とチームメートです。診断士試験は1次、2次の試験の後、15日間実際の企業に入り、チームで診断報告書をまとめて、目出度く診断士登録となりますが、坂本先生とチームメートで、OASISというグループを立ち上げました。

診断士は企業内の業務でスキルを生かすために資格を取る人が多数派で、私の実習のチームも、私を除いて他のメンバーは企業内診断士でした。実習は大変楽しくこのまま解散するのは惜しいということで、コンサルティングための新しい手法の開発を目的に、OASISをスタートしました。

OASIS(Office to Active Smc for In business Shindanshies)
http://www2.biglobe.ne.jp/~cho/oasis/index.htm

企業内診断士は、銀行の融資部門や保険会社の代理店支援部門など業務に直接役立つ場合もありますが、優秀な能力が宝の持ち腐れになっているケースも多く、コンサルティング商品を具体的に開発するというOASISの取組みは皆さんから歓迎され、私にとっても活動の拠点となりました。

1995年当時試験は、商業、工業、情報と3つのコースに分れていて、私は商業コースを受験しましたが、2001年からコースが統合され一本化されました。これは中小企業基本法が1999年に抜本改正され、国の施策が〈弱者救済〉から〈競争促進〉に転換したことを受けたものです。

診断士の根拠法も〈中小企業指導法〉から〈中小企業支援法〉に代わり、中小企業診断士の位置付けを「国や都道府県が行う中小企業指導事業に協力する者」から「中小企業の経営診断の業務に従事する者」に変更、〈中小企業診断士を日本のMBAに〉を合言葉に、試験制度が一新されました。

中小企業診断士 1次試験科目ガイド
https://bit.ly/3vQSxat

現在コロナ禍で中小企業の置かれている立場は益々厳しくなっていて、様々な短期的対応と合せて、事業再構築補助金といった最大1億円が給付されるアフターコロナを見据えた大型の施策も用意される等、中小企業診断士の出番が多くなっています。

 診断士の出番が多くなっていること受けて、試験制度が今年から少し敷居が低くなります。保険会社の代理店支援部門に在籍する読者の皆さんには、アフターコロナに向けて代理店の経営改革は待ったなしの状況ですので、これを機会に診断士試験にトライしては如何でしょうか?

中小診断士制度を見直し、1次試験合格者に新名称
https://bit.ly/3gch033

追伸
ワクチンの予約システムのパンクが多発しましたが、事業再構築補助金も申込みが殺到しこちらもパンク。コロナ禍での売上減少(10%以上)が条件ですが、広い範囲の補助金で利用価値大です。
事業再構築補助金の一次応募が5月7日まで延長 電子申請システムに障害
https://smbiz.asahi.com/article/14340668

(経営数理研究所代表 インスウオッチ客員研究員)
http://cho.eforum.biz/modules/xoopsfaq/index.php?cat_id=7

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