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【 inswatch 】Vol.652
===============================================Vol.652 2013.01.28=======
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■■■ もくじ ■■■
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【0】め・て・みみ
=専業プロ代理店と3つの「S]=
【1】ビューポイント「石さんの保険業界、単眼、複眼」
=環境激変の中での生・損保業界=
【2】「損保代理店を語る」(52) 佐喜本 敦子
=「事業仕分け」 =
【3】激動の時代に必要な保険代理店のマーケティング(33) 安東 邦彦
=平凡な人材が非凡な成果をあげる組織をつくれ!(2)=
【4】名案企画土`川の「月刊 一問一答!」(36) 土`川 尚己
=「見込み客の発見」という視点=
【5】保険ウオッチング 坂本 嘉輝
=値上げ見送る日本生命の決断と波紋=
【6】最近話題となるリスクとリスク対策について(58) 行木 隆
=「保険代理店のBCPについて考える(4)」=
■ inswatch facebook club 新しいお題がスタート comment@inswatch
■ インスプレス=績文堂 保険関連図書案内 新刊『超保険進化論』
■ 編集後記
■ 配信先電子メールアドレス変更のご案内
■ 投稿方法・バックナンバー閲覧サービスのご案内
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【0】め・て・みみ
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専業プロ代理店と3つの「S]
これからの専業代理店の事業の在り方を何かうまく言い表すことはないか考え
ていたら、3つの「S」に行きついた。
一つは本欄でよく取り上げてきた『スモールビジネス』の「S」である。変化、
多様化著しいこれからの時代は、画一性、量、平均、総花的な品揃え、よりも、
個性、質、こだわり、専門性、などの価値に重きを置く顧客層が増えてくる。そ
の意味で、狙い目顧客層を明確にし、自らの質やこだわりを見える化し、具体化
した展開を自在に取れる小規模組織モデルが注目されるところとなる。量販店的
モデルとは一味も二味も違う顧客密着の特性を活かした事業展開に活路はある。
ここでのスモールビジネスとは、基本ユニットは5名の倍数で展開されるコン
パクトで生産性の高い家族から発したオープン家業(他人を融合した)や年代層
を異にし個性あるスタッフからなるチーム制をとる機動的組織をさしている。
そして「スマート」ビジネスの「S」である。スマートとは、賢い、とか粋、
とともに高知能、ITを活用した、という意味である。まさにITの先進技術に
よって代理店事業も新たな地平が用意されてきている。顧客接点での一元的業務
完結の可能性が広がっている。スマートホンやタブレット型端末の導入はまさに
保険会社や代理店のビジネス、営業シーンを劇的に変える。規模的には小さくて
も情報の武器を活用することにより、効果的な事業の展開、顧客サービス提供が
可能になっている。
保険の世界は、人と人のネットワークビジネスであるが、メディアが多様化し、
顧客接点が広がれば広がるほど、フェースツーフェースのビジネスモデルの優位
性がクローズアップされる。多様な生活シーン、ビジネスシーンでの問題解決支
援業としての代理店の立ち位置の重要性はいっそう強まることが必至なだけにそ
れに応え得る専門家ネットワーク構築が求められる。改めて顧客と代理店のかか
わりは質的にどのような向上が必要かも問い直すところとなるのは間違いない。
そして最後に、「センス」すなわち感性、感受性の「S」である。顧客に対す
る思いやり、心配りこそ、専業プロ代理店の強みである。代理店の価値を端的に
物語るのが『いざという時に思い出すあの御顔』である。まさに代理店ブランド
を究極的に言い表している。今日では、さらにそれをブラッシュアップ(磨き上
げ)代理店の価値、品質の「見える化」をどのように具体的に推進できるか、ま
さに知恵を絞った対応が求められる。代理店は、顧客への生活支援業、経営支援
業をどれだけ強化できるかがカギとなり、その際、問われるのがセンスである。
是非これからのビジネスに対する想像力を働かせてほしい。
以上、専業プロ代理店の在り方を考える際に、3つの「S]を手掛かりにして
整理してみるとその立ち位置がより明確になるのではないか。皆さんもキーワー
ドをいろいろ考えてみてほしい。そこに、今後の方向性を考える上で、いろいろ
なヒントが出てくるのではないか。
(中崎 章夫)
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【1】ビューポイント「石さんの保険業界、単眼、複眼」
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環境激変の中での生・損保業界
◇人口構造変化で求められる新たなビジネスモデル
今年の東京地方は雪の中での成人式となったが、総務省統計局調査(「人口推
計」)では新成人の人口は122万人(男性63万人、女性59万人)と総人口に占め
る割合は0.96%と3年連続で1%を割込んだという。(総務省統計局・「人口推
計」)。同じく同調査(24年7月確定値)によれば、0〜14歳人口は1,659万8千人
(前年同期14万6千人減)、15〜65歳が8,049万1千人(同100万4千人減)、65歳
以上3,037万3千人(同89万4千人増)となり、少子化・高齢化の中で、とくに生
産年齢人口の減少が顕著だ。
また、晩婚化(平均で男性30.5歳、女性28.8歳)に加え非婚化層や離婚率の増
加、シニア層を中心と単身者の増加など、いわゆる“お一人様”が増えてきてい
る。また、生産年齢層では、雇用形態の変化(終身雇用制の崩壊や非正規雇用の
増加)や構造不況の長期化で家計の可処分所得の減少など環境が激変している。
こうした中で、保険業界は新たなビジネスモデルの構築が求められてくる。
◇進む損保のローコストオペレーション
特に損保業界は自然災害の多発、主力の自動車保険の損害率悪化など、事業収
益が悪化、リスクに応じた保険料アップも収益アップにはつながらないのが実態
だ。海外投資の拡大、グループ子会社の拡大(モバイル損保や少額短期保険など)
、生保子会社への資源集中、グループ内再委託制度によるクロスセルの強化など
トータルな収益確保を目指すが、急速な業績の好転は望めない。
畢竟、会社陣容のスリム化(早期退社の勧奨、女性職員の営業部門への活用、
代理店への移籍)によって、事業費の削減を図る方向だ。すでに、社員の流動化
は進んでおり、生保販売を中心とした大手来店型店舗や広域にわたる大手乗合型
代理店は多くの旧損保社員を抱えるに至っているし、コンサルティング会社、シ
ステム会社への流入も顕著だ。
加えて、代理店チャネル全体としての手数料の削減、代理店の効率化・大型化
の一層の推進・淘汰が進められるなどローコストオペレーション戦略が徹底され
てくる。
◇崩れるライフサイクルの標準化
一方、生保業界では損保に比べ新規契約の伸びは見られるが、保有契約高は減
少の一途を辿ってきている。生保の業績を牽引しているのは銀行窓販だが、貯蓄
・運用型商品のリスク性の高さから各社の取り組みに温度差が見られ、今後、提
供商品の多様化などの取り組みが課題となりそうだ。また、前述した人口構造の
変化の中で市場が細分化(子供世代、保障中核層、女性層、シニア層)、従来の
従来の標準化されたライフサイクル(結婚、出産、教育、持ち家、定年・老後)
が崩壊してきており、その見直しが急務で新たな戦略が求められてきている。
特に、商品面では医療・介護を中心としたより年代特性に対応した商品の提供
に加え、加入者に対するサービス(介護関連サービス、医療関連サービス)を拡
充するなど、差別化をはかるという戦略がとられてきているが、今後、商品とサ
ービスの融合化が一層進めれて来るものと見られる。また、新たな市場創造とし
て、高齢者層を中心とした現物給付型商品の導入や少子化に対応した不妊治療保
険などに対する規制緩和の方向が「金融審・ワーキンググループ」で打ち出され
ており、今後の最大の取り組みとなる。
なお、営業職員を主力チャネルとする国内生保では、営業職員のコンサル能力
の向上などレベルアップを目指すが、依然、中堅層(3〜4年目層)の減少が続い
ている。営業面では既契約市場への重点的訪問を展開する一方、顧客接点の拡大
を狙いに拠点型店舗の拡大も進められてきているが、今後、マルチチャネル化へ
の取り組みも本格化するものと見られる。
(石井 秀樹)
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【2】「損保代理店を語る」(52) 佐喜本 敦子
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「事業仕分け」
新政権のもと、株高・円安傾向で、なんとなく好景気の雰囲気で、新年が始ま
った。けれども、世界も身近な地方経済もリスクだらけではないのか?これから
の1年、自然災害にテロ、世界経済の混迷は、後を絶たないように思える。その
ために、組織は一層の引き締め策を取るに違いない。
さて、身内の業界保険会社も危機的状況に違いない。損保ジャパン、三井住友
に続き、東海日動も投信事業から撤退。本業回帰と思うことにしても、隣の芝生
の本当の姿が見えていなかったわけで、簡単に他業種に手出しすれば、痛い目に
遭うことが分かっただけでも良い経験と済ませられる内が花。代理店への手数料
カットも一段と厳しさを増すこともうかがえる。
その影響か、ここに来て、専属代理店さんからの相談が多くなってきた。この
先、どこかの組織に加盟すれば、今より手数料がアップするという、何か魔法の
ようないい話に心が動く。その全貌を確認したくて、資料を頂いた。食わず嫌い
にならず、何事も自分で確かめなくては!!メリット・デメリットを自社に当て
はめて検証することが大切だと思う。
さて、年末に「事業仕分け」の生みの親「構想日本」の代表、加藤秀樹氏の講
演を聞いた。久々に面白い講演で、前政権の残した功績もあるのだと理解した。
特に、2010年から行政事業レビューが実施されており、政府の各省内での全ての
事業で「事業シート」を作成し、公開されていることを始めて知った。皆さん、
ご存知でしたか?
NHKにて、復興予算が他県で使われていることを番組で放映し、話題になった
記憶も新しいのだが、これも、公開されている「事業シート」にて取材したもの
だったそうだ。どの省庁を覗いても、可笑しい予算の使い方があるそうで、特ダ
ネは、いくらでも転がっているとの談。
私達に振り返って、保険会社の「事業仕分け」は、いかなるものか・・・契約
者から頂戴している保険料は、どの様に流れて、仕分けされているのだろうか?
今まで、私達は、ちゃんと保険会社の決算書に眼を通して来たのだろうか?
第一、上場企業の決算報告書が読めますか?中小零細企業の決算書をお預かり
することも多々ある我々代理店の仕事だが、自社が属している保険会社の財務諸
表が読める人は少ないのではないか?私もそのひとりなのだが、今期は、真面目
に各社の公開されるレポートに注視するつもりでいる。
また、各社のCMにも注意を払いたい。プロ代理店を前面に出して広報している
保険会社も多くなってきているので、少し嬉しいのだが、来店型代理店のCMも
盛んになっている。今年は、来店型代理店のブランド作りがCM戦略になってい
る感がある。いよいよ、生き残れる来店型代理店や大規模組織編成を目指す代理
店の最終章が始まった。
皆さんも自社の「事業仕分け」をしっかりやって、前向きな戦略と堅実な戦略
のバランス感覚を磨こうではありませんか?何に大切な手数料を使うかは、将来
の基盤をどこに置くかにかかるのです。間違った浪費は、実を結ばず、間違った
節約も根を伸ばせない。社員とお客様が喜ばれる「事業仕分け」とは何かを今一
度、今年は検証したいと思う。
(株式会社ファーレン代表取締役、株式会社ボアーズ顧客マネージャー)
http://www.faren.co.jp/ http://www.boaz.co.jp/
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【3】激動の時代に必要な保険代理店のマーケティング(33) 安東 邦彦
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〜平凡な人材が非凡な成果をあげる組織をつくれ!(2)〜
◇業績不振の原因は「人」ではない?
時代変化の中で、多くの代理店が増収できずに苦しんでいます。実は、この業
績不振の原因を「人」の問題と捉えている経営者が非常に多いのです。そしてそ
のことが、問題の本質を見失わせる原因となっています。
たとえば、成果にばらつきがあるのは、「一部の営業マンが能力を高めてくれ
ないから」、成果がでないのは、「従業員が積極的になってくれないから」など
です。そして、その果てに「みんなをうまく指揮できないのは、自分の指導力が
足りないからだ。自分は経営者の器ではないのだ」と自分を責めてしまうのです。
しかし、このような原因分析は間違っています。原因は部下でもメンバーでも
自分でもありません。誰のせいなのかというと、誰のせいでもありません。
なぜなら、経営上で起こるあらゆる問題は、「システムの不足」もしくは、
「システムの不全」にあるためです。実は、このことを理解しない限り、次の一
歩を踏み出せないのです。
◇業績不振の原因は「システムの不足」である?
では、システムとはどういうものを指すのでしょうか?
システムとは、「複数の要素が体系的に構成され、全体として一定の機能を果
たすもの」です。これでは、これではよくわかりませんので、身近なところから
例をあげてみます。
たとえば、オートバイは、タイヤ、マフラー、ハンドル、メーターなどのパー
ツを組み合わせた構成されたシステムです。それぞれが役割を果たすことで、
「乗り物」としての機能を発揮しています。
このような視点で物事を見ていくと、あなたがいまいる部屋を見渡すだけでも、
多くのものがシステムであることに気がつきます。イス、机、ソファー、時計、
パソコン、メガネ、本棚、などすべてがシステムです。小さなパーツが誰かの意
図によって組み合わされ、一定の機能を果たしています。
◇野球チームも「システム」である?
この考え方はモノだけに当てはまるのではありません。野球チームもシステム
の集合体だと考えると、「外野を守る」「内野を守る」「得点を取る」「作戦を
考える」などの機能を担うシステムに分解することができます。
サードがいないと、「内野を守る」という機能に支障をきたします。主砲がけ
がをすると「得点を取る」という機能が弱くなります。一つひとつのシステムが
チーム全体に影響を及ぼすのです。
個々の能力が高ければよいのはもちろんのことですが、それだけで強いチーム
は作れません。それぞれの選手が自分の役割を理解し、各システムの機能を最大
限発揮できるような統制が取れていることで、勝てる確率があがります。
◇代理店も「システム」である?
同じように保険代理店をシステムという視点でみてみると、「見込み先発掘」、
「見込み先フォロー」「既存客フォロー」「商品説明」「事務処理」「顧客対応」
「ウェブサイトの企画・運営」「社員教育」などのそれぞれのシステムが組み合
わさって出来ていると考えることができます。
うまくいっていない代理店は、どこかのシステムが機能していないのです。そ
う考えればシンプルに問題に取り組むことができます。
「人」で構成されている会社を、システムとして分解して考えるのは、無機質
な感じがして抵抗がある人もいるかもしれません。しかし、代理店は「」システ
ムの集合体である』と考えることで、代理店経営を客観的に見て設計することが
容易になります。また、問題を冷静に修正していくという発想が生まれます。そ
れこそが代理店を大きく飛躍させる視点となるのです。
(株式会社ブレインマークス 代表取締役)
http://www.hoken-kachi.com
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【4】名案企画土`川の「月刊 一問一答!」(36) 土`川 尚己
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「見込み客の発見」という視点
今月も全国の保険業界関係者からいただいた実際の相談事例を、一問一答形式
で紹介させていただきます!
◆今月の質問━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆◆◆
┏┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃Q┃見込み客の数が少なくて困っています。増やす方法は?
┗┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
スタッフには常に「見込み客」を開拓し、確保せよと指示をしているのですが、
なかなか増えません。見込み客を増やすいい方法はありませんか?
┏┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃A┃開拓するというよりも、発見するという視点を持ちましょう!
┗┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
◯「見込み客」。保険の商売に限らず、ありとあらゆるビジネスのキーワードで
すよね。契約に結びつく可能性のある見込み客をいかに効率的に確保できるか、
これがすべてだと言っても過言ではありません。
◯それだけ大事なものにもかかわらず、こうすれば見込み客を確実に確保できる、
という明確な手法が存在しないのも確かです。なので、人の数だけ好事例あり、
みたいな感じになるんですよね(笑)
◯スタッフの方にとって、この見込み客を開拓するという仕事は、相当ストレス
になっていると思います。「ストレス? 仕事だから当然!」という声も聞こえ
てきそうですが、ここでは、個人の能力差に左右されない見込み客の開拓につい
てお話したいと思います。
◯見込み客というと、一生懸命ニード喚起をしたり、まめに通って人間関係をつ
くったりといった感じで、「掘り起こす」イメージが強いですよね。もちろんそ
れはそれでありなのですが、そうではなく、そもそもニードが喚起されている人
を「発見する」という視点を持ってみてはいかがでしょうか。
◯何もしていないのにニードが喚起されている人なんているのか?と思われた方
もいるかもしれません。結論から言うと、確実に存在します。なぜなら、あなた
以外の誰かによってニード喚起されることは多々あるからです。
◯ニード喚起にも色々な種類があります。直接セールスから面談という形式で喚
起されることもあれば、テレビや雑誌といったメディアを通じて喚起されること
もあるでしょう。もしくは、たまたま隣に住む奥様がガンになった、なんていう
のもそうでしょう。
◯つまり、見込み客(=ニードが喚起された人)は、自分たちが直接開拓するよ
りもはるかに数多く周りに存在している、そう考えるのが自然です。そうであれ
ば、そのような状態にある人とどうすれば接点を持つことができるのかという視
点で考えれば、今までとはまったく異なるアプローチが生まれてきますよね。
◯通常の見込み客開拓が1対1のアプローチに対し、この視点は1対多のアプロ
ーチ手法です。多数に接触する場合は、自分から出向くのではなく、向こうから
出向いてきてもらう戦略がメインとなります。例えば、無料セミナーを開催した
り、小冊子などのツールを請求してもらうといったことです。
◯認知をしてもらうためには、普段からニュースレターなどを発行して自前のメ
ディアを持つことが最も有効です、もしそれがないのであれば、既存のメディア、
例えば折込広告やフリーペーパー等に広告を出すという方法もありますね。
◯いかがでしょうか。見込み客開拓の視点を少し変えるだけで、様々なアプロー
チ方法が考えられます。是非、試してみてくださいね。
(名案企画株式会社代表取締役)
http://meian.jp
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【5】保険ウオッチング 坂本 嘉輝
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値上げ見送りの日本生命の決断と波紋
遅まきながら、新年明けましておめでとうございます。
さて、先月号で生保の予定利率の引き下げの話をしました。
去年の10月の段階で国債利回りの水準があまりにも低かったので、標準責任準
備金を計算するための標準利率がこの4月から引き下げられることになり(この
標準利率の計算方法は法律で決まっています)、この標準利率の引き下げにとも
なって保険料計算用の予定利率も引き下げられ、保険料が引き上げられる、とい
うシナリオです。
しかし、その後の総選挙で自民党・公明党の連立が勝利し、安倍さんが総理大
臣となり、『アベノミックス』への期待から心理的にはかなり景気の見通しが良
くなっています。何とも先の見えない民主党の野田さんのころとは様変わりの様
相です。日銀も政府に協力して正式にインフレを目標とすることになりました。
しばらくすれば景気の回復がはっきりしてきて金利も徐々に上がってくるような
気がします。政府も予定通り消費税を上げるためにも是非ともそうなるように持
っていかなければなりません。
こんな中、逆に金利を引き下げて保険料を値上げする、というんですから、世
間的にはなかなか理解されなさそうですね。
そこで、標準利率の計算方式を変更して、(今度の4月には間に合わないけれ
ど)来年の4月からはまた標準利率を引き上げ、保険料を引き上げよう、という
話が金融庁の意向として報道されたと思ったら、今度は日本生命が、標準利率が
引き下げられても保険料の値上げをしない、という話が出て来ました。正式には、
一時払いの保険と長期の定期保険の予定利率は変える、という発表ですが、要す
るにそれ以外の商品は予定利率を変えませんよ、ということのようです。
確かに、1年後にまた予定利率を引き上げることがほぼ確実なら、たった1年
分だけ予定利率の引き下げをはしょったとしても日本生命の財務の体力からすれ
ば大したことはありません。保険料を上げたり下げたりする費用を節約できるこ
との方がメリットが大きいかもしれません。
でも、業界のリーダー会社にこんなことをされてしまうと、日本生命ほどの財
務の体力のない他の会社はどうしたらいいんでしょう。なかなか悩ましいところ
です。
政権も安定し、いよいよお待ちかねの相続税の引き上げ(控除の引き下げ)も
実現しそうです。死亡保険金の控除を圧縮する話はなくなったようです。生命保
険もますます大変ですね。
ということで、今年もはじまりました。今年もよろしくお願いいたします。
(生命保険アクチュアリー、(株)アカラックス代表取締役)
http://www.acalax.jp
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【6】最近話題となるリスクとリスク対策について(58) 行木 隆
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「保険代理店のBCPについて考える(4)」
前回は、有事の際の「帰宅」についての対応ルールについて触れました。今回
は、BCPを策定する上で、社員が家族と決めている有事の際の行動計画を確認す
ることの重要性について触れます。
有事の際の行動計画とは、社員が家族間で決めている安否確認方法や緊急避難
場所、避難方法、緊急連絡先、連絡がとれなくなった際のルールなどです。
会社と社員が社員の有事の際の行動計画を話し合うことで、社員の家族環境の
現状に基づいた行動計画を把握することができるので、会社は事業継続活動をす
るための計画を社員の行動予測に基づいて構築することができ、より現実的な計
画を立てることができるようになります。
例えば、小さい子供がいて子供の安否確認や安全を確保を社員がすると家庭で
決まっている場合や子供が独立していて安否確認だけを行う場合、介護を必要と
する家族がいる場合など、各社員が行うであろう異なる行動を会社側が知ること
で、災害などの発生後の復旧に向けた活動における役割分担を事前に社員の事情
を踏まえて決めておくことができます。
そうすることで、有事の際の社員の精神的・物理的負担を軽減でき、より実現
性のある復旧に向けた活動ができるようになります。
もし、話し合う中で、不足している事があれば、具体的にアドバイスすること
ができたり、まだ家族間で話し合いがされていない場合は、話し合いの場を設け
るように促すこともできます。
また、会社として、社員の家族の有事の際の計画を支援することも重要だと思
います。例えば、安否確認について、会社で行う社員向け安否確認の範囲を社員
の家族まで広げて、家族間で行う安否確認の予備的な機能として活用させること
なども考えられます。他にも家族一人ひとりに紐づいた確認内容を表にした情報
共有・確認シートのようなものを会社として作成し、計画を立てやすいようにリ
ードしたり、家族状況の変化に対応できるよう定期的にチェックすることもでき
ます。
家族と決めている有事の際の行動計画について話し合うことは、結果として、
社員の家族を含めた安全の確保に繋がることになり、災害などの発生直後の復旧
に向けた活動計画から発生後の事業継続のための社員の招集など継続的な復旧活
動を行うことを可能にする重要な事柄です。
(株式会社KABTO 代表取締役)
http://www.kabto.com
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■inswatch facebook club 新しいお題がスタート comment@inswatch
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読者の皆さんにとって、インスウオッチへの理解がより深く進むことを期待して
毎週、注目した記事を選んで、感想や意見などをコメントして頂く、名付けて
comment@inswatchを始めています。
会社名等所属を明らかにしたfacebookのアカウントをお持ちののinswatchの読者
であれば、どなたでも参加できます。ご希望の方は以下にアクセスして、右上の
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第1章 「超保険」が変える代理店経営モデル
第2章 「超保険」現場実践レポート(10の代理店事例と特別レポート)
第3章 マーケティングの視点から見た「超保険」の可能性
第4章 商品戦略と「超保険」
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■編集後記
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今日は朝5時過ぎから雪が舞い出し、30分ほどすると辺り一面が白くなった。
前回の雪では、交通機関が麻痺したのを思い出し、電車の遅れを想定し、1時間
前に家を出た。電車が地下に潜る二子多摩川駅までは確かにまだ雪は降り続いて
いたのだが、神保町の駅を降りると、なんと空は青くはれ、日が差しているでは
ないか。まだ乾き切れない傘に、通りを歩く人はこの青空の下どこで雨が降って
いたのかと思ったに違いない。最近は局所的に雨や雪が降ることが多くなった。
そのうち、保険も損保では地域を限定したより細分化された商品、生保では地域
別死亡率に基づく商品が登場するかも知れない。
(石)http://blog.livedoor.jp/inswatch02
先週名古屋に行く機会があったが、母がここの出身で、私が中学のころまで夏
休みは決まって祖父母のいた覚王山の実家に長逗留し、いろいろ案内してもらっ
たので、馴染みのある土地柄であった。今から50年以上も前の話であるが、茨城
の地方都市と比べ大都市のスケールの大きさ、都市化の進展度合い、生活振りの
違いに圧倒された。今では全国的に平準化されてしまったが。それだけ名古屋か
ら受けた幼いころの衝撃は大きなものであり、関東人でありながら、にわか名古
屋ファンとなり、野球は中日を贔屓し、八丁味噌好きになったのであった。それ
でもまだまだ知らないことが多いと改めて感じたのは、今回、『しるこサンド』
なるものを始めて食したからだ。地元の方なら知っていて当たり前のご当地もの
だと言う。昭和41年に松永製菓というところで発売開始され今でも根強い人気を
持つビスケット菓子。小豆の餡をサンドした3層構造で、生地は固く噛みごたえ
がある。ほんのり甘く、かつ塩味も利かせ、3枚も食べると、汁粉の味がしてく
ると言うもので、確かに食べ始めるとなかなかうまい。ウイスキーのおつまみに
も合うから面白い。40年の歴史というから名古屋に子供の時分行っていたころと
ちょっとずれていたため、今日まで知らずに暮らしてきたのかもしれない。(中、
97.4 31.7 104)http://blog.livedoor.jp/inswatch01/
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保険代理店専門メールマガジン【inswatch】Vol.652(2013.01.28)
発行日 毎週月曜発行(年52回発行)
購読料 年間1万2000円(1週 約230円)
発行元 有限会社 インスウォッチ
発行人 長 忠 編集人 石井 秀樹 中崎 章夫(Weekly)
森田 直子(月1回=第4週金曜・長編レポート)
WEBマスター 稲葉 幹雄
URL http://www.inswatch.co.jp
お問合せ info@inswatch.co.jp
投稿先 reader@inswatch.co.jp
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