2007/06/04インスウオッチ掲載
恒例の経営診断アンケートの季節となりました。
2002年より開始した本アンケートは、お蔭様で6回目を迎えました。
回答頂くとデータを集計の上、御社の客観的実力を簡単に測定できる自己診断チャートをお送りしています。
あなたご自身、年に一度は健康診断を受けていると思いますが、これはあなたの会社の《健康診断》です。あなたの会社の《健康》が、あなたご自身の《健康》を支えています。
この経営格付けは、保険代理店業界では唯一のものですので、この機会をお見逃しなく!
直近決算期(2006年4月期〜2007年3月期)の決算書をご用意の上、以下のアンケートにお答え下さい。
http://www.supreme.co.jp/cfm/ask3/preview.cfm?nID=801022972&P=515104208
お答え頂いた全ての代理店へ、7月に入りまししたら、自己診断チャートをメールでお届けします。
今年のアンケート調査は、《生産性の向上》をテーマに、調査項目を設定しています。
私は様々な機会を捉えて、専業代理店の経営課題を、経営者の方々からお聞きしていますが、トップに上がるのが《優秀な人材の確保》です。
専業代理店業界全体としても、また個々の会社にとっても、つまるところ《優秀な人材の確保》は《生産性の向上》なくしてありえません。
サービス業の生産性を如何に上げていくかが、わが国の将来にとって極めて重要という認識で、政府においても本格的取り組みが始まりました。
皆さんから頂いたデータを元に、定量的分析を加えて、専業代理店としてどのようなポイントを抑えれば《生産性の向上》が図れるか、解明したいと考えていますので、業界全体のレベルアップのためにも、以下のアンケートにご協力をお願いいたします。
http://www.supreme.co.jp/cfm/ask3/preview.cfm?nID=801022972&P=515104208
長 忠
インスウオッチ発行人 経営数理研究所代表
アンケートの実施に合わせて、生産性について理解を深めて頂くため、これから数回解説を行います。1回目は、そもそも生産性とは何かというところから始めます。
1.生産性とは?
生産性(Productivity)とは、ごく一般的にいうと、投入量と産出量の比率をいいますが、経営管理上、生産性というと、労働生産性(労働投入量と産出量の比率)を指すことが一般的です。
労働生産性には、例えば私が在籍していた鉄鋼業で言えば、従業員一人当たりの粗鋼生産量といった、物量で測る《物的労働生産性》と、売上といった金額で測る《価値労働生産性》があります。
更に、売上から仕入れとか製造コスト等を引いた付加価値で生産性を測る《付加価値労働生産性(Value Added Productivity)》がありますが、いわばこれが一人当たりの実際の稼ぎに当りますので、経営上一番重要な指標となります。
従って、単に生産性というと、この付加価値労働生産性を指す場合が多いといえます。付加価値を厳密に算定するのは結構大変なので、一般的には売上総利益(売上高*粗利率)を従業員数で割って算出します。
http://www.bsplcf.com/01/15/057.html
ただし、専業代理店の場合は、通常、粗利100%ですので、《価値労働生産性》と《付加価値労働生産性》は同じとなります。つまり、売上高÷総スタッフ数で簡単に生産性が測れることになります。
今回の調査では、上図に示したように、生産性を要素に分解して分析する予定です。アンケートで顧客数や保有契約件数をお聞きしているのはそのためで、概数で結構ですので、ご記入のほどよろしくお願いします。
では、直近決算期(2006年4月期〜2007年3月期)の決算書をご用意の上、以下のアンケートにお答え下さい。
http://www.supreme.co.jp/cfm/ask3/preview.cfm?nID=801022972&P=515104208