(49)モバイルの時代が到来 東日本大震災とiPAD
投稿日時
2023-1-20 9:42:15 |
トピック:
IT今昔物語 デジタルで再出発
インスウオッチ Vol.1167 2023.01.23
https://www.inswatch.co.jp/
前回>
http://cho.eforum.biz/modules/news/article.php?storyid=225
バックナンバー>
https://bit.ly/3mi2CJN
東日本大震災の当日の3月11日は、かねてから依頼を受けていた市内で魚問屋を経営する得意先を13時半に訪問し、超保険の新規契約に関するクロージング作業をしていました。4月より大学生になる娘さんとご家族の生保・医療保険分野を中心にした保険見直しです。気仙沼市魚町という美しい内湾が目の前に広がる得意先の事務所兼自宅でiPADを使い、プロモーションビデオやアプリで「超保険」の提案を行っている内、その時が訪れました。
2004年3月に出版した『超保険解体新書』の続編として、超保険10周年を機に、中崎さんの監修で2012年12月に出版した『超保険進化論』の中で、大震災の津波で事務所が流され全損となった、モリ保険事務所の森社長に書いて頂いた、感動的な奮闘記の一節です。
超保険解体新書 2004年4月
https://www.inswatch.co.jp/books/book050.html
超保険進化論 2012年12月
https://www.inswatch.co.jp/books/book200.html
森さんは大変な努力の末、1年を待たずに522件約21億円の本震災に関わる保険金の支払いを完了します。森さんには解体新書でも執筆頂きましたが、そこでは超保険を使った地震保険上乗せの取り組みについて述べていて、この取り組みも功を奏して、気仙沼復興の一助になったようです。
モリ保険事務所
https://morihoken.com/
iPADは2010年5月に日本発売ですので、冒頭にあげた森さんのiPAD使用は、代理店営業での先駆的使用例と思われます。ここでの使用は顧客に対するプレゼンですが、その後タブレットを使って契約手続きができるシステムが、メガ3社で相次いで登場します。
「iPad」や「GALAXY Tab」で契約手続き- 東京海上日動2011/09/27
https://news.mynavi.jp/article/20110927-a031/
三井住友海上がWindows 7搭載タブレットを選んだ理由2011.11.10
https://xtech.nikkei.com/it/article/NEWS/20111110/373765/
損保ジャパンが新システム--タブレット型端末で2012/01/31
https://news.mynavi.jp/article/20120131-a032/
パソコンに比べて持ち運びが便利でサクサク動くタブレットは、営業現場を始めとしてビジネスの様々な場に急速に浸透して行きます。代理店においても、顧客接点でプレゼンから計上まで一気通貫の流れが出来て、生産性の向上につながるのでは、との期待が高まりました。
代理店システムの利用状況については、2012年始めたInswatch Facebook Clubでアンケートしましたが、モバイル化の課題として、対応が一部の留まり、タブレット、パソコン、手書きと手続きが錯綜していることや、システムが各社てんでばらばらことなどが指摘されました。
Inswatch Facebook Clubでのアンケート 2012.10.26
https://www.inswatch.co.jp/backnumber/report/201210-108pro.pdf
(ID、パスワードはインスオッチの巻末をご参照下さい)
残念ながらこれらの課題は依然残っていて、更にコロナを契機にしてオンライン面談という新たな顧客接点が加わることで、顧客対応が複雑化しています。これからは顧客接点でのシステム対応が大きな課題で、読者の皆さんとって腕の見せ所でないかと思います。
(経営数理研究所代表 インスウオッチ客員研究員)
http://cho.eforum.biz/modules/xoopsfaq/index.php?cat_id=7
次回>
http://cho.eforum.biz/modules/news/article.php?storyid=227
長忠の保険代理店経営診断倶楽部にて更に多くのニュース記事をよむことができます
http://cho.eforum.biz
このニュース記事が掲載されているURL:
http://cho.eforum.biz/article.php?storyid=226