Vol.784 2015.08.10
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【8】スタッフ10人までのプロ代理店経営(4) 長 忠
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
Compact Agency Modelと組織化モデル 生産性の谷間
今回はスタッフ10人までのプロ代理店経営というテーマで連載をしてい
ますが、10人を超えて組織化を図ることを否定しているわけではありませ
ん。これから2回に分けて組織化モデルとの関係について述べて見ます。
今回提案したCompact Agency Modelは、原則専属代理店と比較推奨販売
を行なわない乗合代理店にお勧めのモデルです。比較推奨販売を行なう場合は、
地域密着で特定分野に特化したいわゆるブティック型になることが必要でしょ
う。
一方、組織型モデルは比較推奨販売を行なう乗合代理店と、専属系では3
者間スキームの親代理店や全国展開を行なう直資代理店などでしょう。組織
化モデルを考える場合に最低限必要なスタッフ数はどの程度かが問題となります。
この点を考えるのに有効なグラフがありますので紹介します。≪社長のた
めのPDCA導入マニュアル≫を購入済みの読者は本書5ページのグラフを
ご覧ください。未購読の場合は以下をダウンロードして4ページを参照して下さい。
≪社長のためのPDCA導入マニュアル≫
要約版と購入申込用紙はコチラ→ http://cho.eforum.biz/pdf/pdca.pdf
このグラフは今まで調査やコンサルティングでお世話になった売上高5千
万円以上の118社のデータをプロットしたもので、横軸がスタッフ数、縦
軸が生産性で、丸の大きさが営業利益(白丸は赤字企業)です。スタッフ数
と生産性を掛けたものが売上なので、等高線のカーブで売上を表します。
このグラフを見るとスタッフ数20人から30人前後の所に生産性の谷間
があるように見えます。ここに組織化モデルを考える場合に最低限必要なス
タッフ数はどの程度かを考えるヒントが隠されているので次回はそのお話し
をします。
追伸
本連載へのご質問はinswatch facebook clubで受け付けています。
会社名等所属を明らかにしたfacebookのアカウントをお持ちの読者であれ
ば、どなたでも参加できます。 → http://p.tl/07Hv
(インスウオッチ発行人、中小企業診断士、ITコーディネータ)