インスウオッチ Vol.795 2017.10.23
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民泊から見た日本(4) Airbnb vs TripBiz 長 忠
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Airbnb(エアービーアンドビー)は、日本の民泊市場で圧倒的存在感を持っています。
2008年にアメリカの若者3人で創業されたサービスで、現在全世界で300万件以上の民泊が掲載されていて、企業価値は3兆円と言われ、配車アプリのUber(ウーバー)と並んで「シェアリング・エコノミー」の巨人となっています。2014年に日本に進出し、現在約5万件の民泊が登録されています。
前回述べたように、我が国の法律の建てつけでは、民泊を行なうには旅館業法の許可を得るか、国家戦略特区で民泊の許可を得る必要があります。
ところが時代遅れの岩盤規制(旅館業法)と業界との妥協の産物(国家戦略特区)のため、採算を取るためのハードルが極めて高くなっていて、有名無実化する中、外国人観光客の増加で生まれた日本の新たなマーケットを、Airbnbや最近では中国系民泊サイトも加わり、外国勢で占められる事態となっています。
日本では民泊市場は、現状限りなくブラックに近いグレーのマーケットですが、社会的ニーズの高さから爆発的に登録が増えて、規制当局は殆ど対応不能状態となっていて、現状を追認する形で、一般住宅を宿泊施設として貸し出すことを認める、住宅宿泊事業法がやっと前国会で成立しました。
岩盤規制が日本側の成長機会を奪う典型事例で、日本企業による民泊の仲介サイトは元気がありませんが、その中で私が注目したのが、日本法人向けに特化して民泊の仲介を行なっている、TripBizです。
今年初めに創業したスタートアップで、TripBizのサイトを見て、今回の私の民泊、事務所兼研修専用民泊というコンセプトを思いつきました。まだ登録件数は約600件と少なく、先行き不透明ですが、今後の展開に期待しています。
研修専用民泊-Biz&Bed 方南町- TripBiz URL
https://tripbiz.com/jp/detail-house/546
「日本企業の出張を快適に」TripBiz 新代表 安田 則之さん
https://minpaku-univ.com/interview/3861/