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民泊から見た日本 : (5) 岩盤規制 長 忠
投稿者: webmaster 投稿日時: 2017-11-4 10:11:49 (805 ヒット)

インスウオッチ Vol.797 2017.11.06
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民泊から見た日本(5) 岩盤規制 長 忠
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 学校法人≪加計学園≫の獣医学部新設問題では、文科省の岩盤規制が話題となりましたが、民泊でも同じ問題が起こっています。規制が獣医の既得権益を守るよう作用しているように、民泊でも旅館業界を守るように動いています。

 公的規制の根拠の一つに、経済学を学んだ方はご存知ですが、≪市場の失敗≫があり、学校や旅館の規制の根拠は、≪市場の失敗≫の一つである≪情報の非対称性≫、つまり売り手の商品やサービスの内容が、買い手が買う前には良く分らないという前提です。

 ≪情報の非対称性≫を放置すると需要が縮小≪市場が失敗≫するので、その辺を政府が介入して、大学の設置基準を設けるとか、旅館業法によって設備などの基準を設けたりして、市場を活性化するというのが本来の目的です。

 ところが、加計学園では獣医が足りているのか足りていないのかといった、規制の目的が需給調整にあるような議論が何の違和感もなく行なわれていることに、私としては強い違和感を感じています。

 民泊での岩盤規制は≪旅館業法≫です。昭和23年に出来た法律で、時代遅れの規制が残っていて、それが結果的に旅館業界の既得権益を守ることになっています。

 例えば便所の設置基準があり、ワンルームで民泊の許可を得ようとすると、大便器に加え小便器を設置せよということなど、終戦直後の赤痢が蔓延した時代を思い出すような基準が残っています。

 ≪需給調整の撤廃≫は規制改革の1丁目1番地ですので、政府としてもその突破口として≪国家戦略特区≫を大々的に打ち上げています。次回はその現状を民泊から見て行きます。


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