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IT今昔物語 デジタルで再出発 : (2)デジタルトランスフォーメーション(DX)
投稿者: webmaster 投稿日時: 2021-1-20 11:27:13 (726 ヒット)

インスウオッチ Vol.1069 2021.01.25 https://www.inswatch.co.jp/
前回> http://cho.eforum.biz/modules/news/article.php?storyid=174
◆デジタルトランスフォーメーション(DX)
わが国でD Xが世間に広く知られることになったキッカケは、2018年9月に経産省が出した≪ITシステム「2025年の崖」の克服とDXの本格的な展開≫というレポートでした。
 https://bit.ly/37wFvUC

我が国はバブル崩壊後経済の低迷が続き、失われた30年となりましたが、レポートでは、前回述べたガラパゴス化したITシステムが老朽化しており、放置するとDXが進まず、年間12兆円の経済損失が生じる可能性ありと警鐘をならしていますが、このレポートでのDXの定義は以下の通りです。

経産省のDX定義(2018年)
企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること

 この定義はIT調査会社IDC Japanの以下の定義を下敷きにしたようです。
IDC JapanのDX定義(2016年)
企業が外部エコシステム(顧客、市場)の破壊的な変化に対応しつつ、内部エコシステム(組織、文化、従業員)の変革を牽引しながら、第3のプラットフォーム(クラウド、モビリティ、ビッグデータ/アナリティクス、ソーシャル技術)を利用して、新しい製品やサービス、新しいビジネスモデルを通して、ネットとリアルの両面での顧客エクスペリエンス(経験、体験)の変革を図ることで価値を創出し、競争上の優位性を確立すること

 私は、ITのプラットフォームが集中と分散という流れを繰り返しながら、導入期→成長期→成熟期と30年周期で回っていて、前の世代の成熟期に次の世代の導入期が重なるという形で動いているとの仮説を立てています。

第1のプラットフォーム(メインフレーム/端末システム)
  1960年代から1980年代 集中の流れ
第2のプラットフォーム(クライアント/サーバーシステム)
  1980年代から2000年代 分散の流れ
第3のプラットフォーム(クラウド、モビリティ、ビッグデータ/アナリティクス、ソーシャル技術)
  2000年代から2020年代 集中の流れ
第4のプラットフォーム?(IoT、エッジコンピューティング、5G、ブロックチェーン)
  2020年代から2040年代 分散の流れ

 我が国の問題は、ガラパゴス化した第1と第2のプラットフォームが邪魔をして、第3のプラットフォームにスムーズに移れないことで、DXの前提であるデータ活用が困難になっていることです。暮れも迫った昨年12月28日、DXレポートの中間取りまとめが発表になり、DXをキッチリ進めている企業は上場有力企業でも未だ5%程度とわが国の遅れを嘆いています。
https://bit.ly/3igIlC8

中間取りまとめでは≪レガシー企業文化からの脱却≫が必要と強調していて、前回述べたように、コロナ禍を機に日本人が心を入れ替えられるかどうかの今が正念場と言えそうです。次回から時代を追ってITプラットフォームの変遷を見て行きます。

(経営数理研究所代表 インスウオッチ客員研究員)

次回> http://cho.eforum.biz/modules/news/article.php?storyid=176

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