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IT今昔物語 デジタルで再出発 : (4)メインフレームからパソコンへ
投稿者: webmaster 投稿日時: 2021-2-19 10:38:31 (1066 ヒット)

インスウオッチ Vol.1069 2021.02.22 https://www.inswatch.co.jp/
前回>http://cho.eforum.biz/modules/news/article.php?storyid=176
バックナンバー>https://bit.ly/3mi2CJN

 前回お話しした経済企画庁派遣中に八幡・富士の合併があり、今浦島状態で1970年に本社に戻りましたが、その後退職の1994年まで、本業の鉄ではなく、もっぱら新規事業の立ち上げの仕事に携わることになりました。

 この間2つの大きなショックを経験し、時代が大きく変わるさまを目撃しました。オイルショックで高度成長から安定成長へ、バブル崩壊でジャパンアズナンバーワンから失われた30年への転換で、鉄鋼業も〈鉄は国家なり〉から構造不況業種へと様変わりします。

 ITは丁度この時代に集中(メインフレーム)から分散(パソコン)へと舵を切ることになりますが、新規事業の立ち上げの仕事に絡めて、ITで私の経験したことをお話しします。

 企画庁から戻って最初の仕事が、東京湾横断道路(現アクアライン)とセットで新日鉄のおひざ元の木更津・君津後背地を開発するというプロジェクトで、企画庁での経験を生かして地域経済モデルを作って、東京湾横断道路の経済効果を測定するといったことを、メインフレームで進めました。

 モデルでの結論は、後背地の開発には道路と鉄道の併設が必須ということでしたが、本プロジェクトは1973年のオイルショックで中断した後、紆余曲折をへて横断道路は実現しますが、残念ながら鉄道との併設は実現しておらず、後背地の開発(現かずさアカデミアパーク)は旨く進んでいません。
 
調べる学習部門 小学生の部(高学年) 2016年(第20回) 文部科学大臣賞
アクアライン鉄道は実現できるのか?
https://bit.ly/3tA1BzF

 次に関わったプロジェクトは、オイルショックを契機に国策で自主開発原油(日の丸原油)を確保する必要性が叫ばれ、その一環としてスタートしたアブダビ沖の海底油田開発でした。新日鉄のエンジニアリング部隊が関わることになったプロジェクトで貴重な体験をさせてもらいました。

 そこでリモートコンピューティングサービスに出会いました。メインフレームという高価で高機能な計算機を共同で安く利用する計算サービスですが、現在IT利用の主流を占めるクラウドサービスと本質は一緒です。ITは現在分散から再び集中の時代となっていますが、歴史は繰り返すようです。

保毎連載コラム(1998年4月〜外部環境への1視点)油田と顧客の生涯価値
http://www2.biglobe.ne.jp/~cho/columnGK/gk32-.html#p32

 コラムで触れた「Winning」は1992年に米国で出版された古典的名著ですが、当時表計算ソフトで市場を席巻していたLotus 1-2-3でLTVを算出する方法が本書に詳しく載っており、今でも参考になります。以下は「Winning」を参考に、我が国の保険代理店でLTVを算出した事例です。

Inswatch Solution Report 2009.06.12 保険代理店ケースファイル(5)
(有)ユーズネットワーク ネットでお客様を育てる
http://cho.eforum.biz/pdf/200906-69sol.pdf

 油田開発の仕事を終え1980年に本社に戻りますが、いよいよ我が家にもパソコンが入り、個人にもコンピュータが手に届く面白い時代になります。次回はその辺の顛末をお話します。

(経営数理研究所代表 インスウオッチ客員研究員)

次回> http://cho.eforum.biz/modules/news/article.php?storyid=178

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