インスウオッチ Vol.1083 2021.05.03 https://www.inswatch.co.jp/
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1995年晴れて自由の身になりましたが、早期退職の大きな動機が趣味のNew Orleans Jazzを目一杯楽しむことでした。今回はちょっと横道にそれますが、1995年の忘れられない思い出をお話しします。
ジャズのルーツの一つと言われるNew Orleans Jazzは、東京と大阪を中心に多数のアマチュアバンドが活動しています。古いスタイルを忠実に再現したバンドが多いのですが、本場のNew Orleansでは新しいスタイルが主流になっていて、この古いスタイルは絶滅危惧種となっています。
New Orleans Jazzは早稲田大学に1957年設立の古いクラブがあり、今でも活発に活動、若手のプレイヤーを輩出しています。わが国では古いスタイルをそのまま踏襲して音楽を楽しむ、私は動態保存の国と称していますが、風があり、なぜなのか今後の研究テーマにしようと思っています。
動態保存音楽博物館? 早稲田大学
https://bit.ly/3ebvaAI
私の場合、中学・高校の同級生がこの早稲田のクラブ出身者で、そのご縁でハマってしまい、半世紀以上の付き合いとなっています。1995年自由の身になった私は、早速東京と大阪を行き来して、ライブを楽しもうと思った矢先に、あの阪神・淡路大震災が起きました。
新日鉄での最後の仕事が堺製鉄所の再開発だった関係で、大阪でのジャズ仲間も増えていて心配していましたが、それぞれ問題を抱えながらも音楽を続けていて、例年参加していた神戸ジャズストリートが、ガレキの中での奇跡の開催となり、逆に勇気をもらう立場になりました。
ジャズが導いた阪神・淡路大震災からの復興
https://bit.ly/3VtigEG
もう一つの得難い経験が、上で述べた同級生のバンドが息子さんのCDアルバムでコラボすることになり、私がドラムで参加したことです。バンドのドラマーが仕事の関係で録音に参加できず、昔ブラスバンドでドラムをやったことのある私が急遽駆り出され、メジャーデビュー?しました。
「POP RATIO」 NICE MUSIC
http://reryo.blog98.fc2.com/blog-entry-365.html
1995年は仕事の関係でもジャズ仲間の助けでスタートを切れました。上のCDにも参加しているバンジョーの寺島さんが、当時大手IT企業に在籍していて、寺島さんが関係していた異業種交流会に誘って頂き、メーリングリスト立ち上げのお手伝いを始めました。後ほどその顛末をお話しします。
追伸
コロナ前はほぼ週1のペースでライブを楽しんでいました。以下の動画はHUAWEIのスマホでアップしています。コスパも良くて満足でしたが、Googleが使えなくなり、買い替え断念です。米中というIT超大国の対立で、IT小国日本が受けるダメージの小さな事例です。
コロナ前最後の収録、寺島さん演奏 長忠@弱小ユーチューバー
30 North Jazz Band Algiers Strut at NEIGHBOR 2020/02/03
https://www.youtube.com/watch?v=z4NnOlWfKpQ
(経営数理研究所代表 インスウオッチ客員研究員)
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◆上に登場する寺島さんからコメントを頂きました。
久しぶりに長さんからいただいた文章で昔のことを思い出しました。
デキシーランドジャズとかハワイアンとか本場では廃れてしまった音楽が、日本で残っているのは奇跡的と言えると思います。
早稲田大学のニューオルリンズジャズクラブが、世界で唯一いまだに残っているのは、私も不思議だと思っていますが、私なりに思っているのは以下の通りです。
1.河合良一さんが中心で発足したクラブの事実上の2代目である私たちが、音楽クラブを体育会系の組織にし、上下関係の規律や新入生の獲得、合宿、定期コンサートなど組織の維持に力を入れたこと。
2.大学に入って初めて楽器に触れた人でも、卒業までには何とか人前で演奏できるようになれること。
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ニューオルリンズジャズクラブの定期コンサート、毎年楽しみにしていますが、最近の若いプレイヤーの音楽に対する感性や能力の高さに驚かされています。