インスウオッチ Vol.1099 2021.08.23 https://www.inswatch.co.jp/
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前回お話ししたOASISは、その後私の活動の拠点となり〈知的で心地よい暮らし〉が送れました。コンサルティングのための商品開発が目標で、積極的に全国能率協会や中小企業診断協会の論文コンペに応募し、客観的評価を得た上で、それをベースにマーケティングをしました。
OASISの取組み
http://www2.biglobe.ne.jp/~cho/oasis/koremade.htm
OASISでのIT系の最初の仕事が、中小企業診断士による無料相談コーナーの運営で、ラオックスなど有力8社の法人向けセクションが結集して行なった、秋葉原でのキャンペーンイベントで実施しました。
ビジネスネットワーキング(57)秋葉原の試み 保険毎日新聞連載
https://bit.ly/3j30bcr
ラオックスのパソコン事業を立ち上げた松波道廣氏が、中小企業診断士のお仲間で、一緒にテープカットに参加してスタートしました。私は東京まれの東京育ちで、秋葉原は小学校時代から出入りしていた思い入れのある街で、そこでの仕事は大変楽しいものでしたが、結果は付いてきませんでした。
ビジネスネットワーキング(61)嵐の前の静けさ 保険毎日新聞連載
https://bit.ly/3llpMQP
当時はインターネットの急速な普及で、日本においても、大企業から〈メールもつながらないところとは取り引きできません〉という圧力が中小企業にかかり始めると考えていましたが、相当楽観的過ぎたようです。これに関連して最近衝撃的な調査結果が明らかになりました。
地域金融機関の9割 営業担当に個別のメールアドレス設定せず
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210421/k10012986441000.html
これは地銀側の事情もありますが、地銀のメインターゲットである小規模事業の経営者が高齢化していて、メールを使えないという顧客が未だ相当数いるという事情も影響しているように思え、金融庁の指導だけで解決できる問題ではなく、事態は相当深刻です。
小規模事業者*のIT利活用の現状
*常時使用する従業員数が20人(商業・サービス業は5人)以下
https://bit.ly/3iahN75
秋葉原で旨く行かなかった大きな理由は、秋葉原は基本的に個人を対象としたB to Cの街で、中小企業のIT化支援に不可欠な法人向けのキメの細かいサービスが苦手であったことにありそうです。ご一緒した松波道廣氏は秋葉原の主のような方ですが、その辺の事情を語っておられます。
秋葉原は家電の街ではなくインドアホビーの街
https://www.tokyoheadline.com/428143/
中小企業では専任のIT担当者が居ない場合が多く、問題が起きた時に即応出来る体制が必要で、中小企業のIT化支援でのTOP企業、大塚商会が複写機と感光紙を取り扱う販売会社から出発したように、顧客と日常的にコンタクトが取れる体制があることが重要です。
身近な例ではインスウオッチでおなじみの高村さんの(株)いとうが挙げられます。機器やシステムのメンテナンスを通じて顧客との絆を築き、IT化支援の仕事に繋げるという流れです。私のコンサルティング先でもお世話になりましたが、大変キメの細かいサービスでした。
株式会社いとう会社案内 2020年 長野県と首都圏の新卒と中途採用
https://www.youtube.com/watch?v=AaiHMq26Rtw&t=10s
リモートワーク進行など、コロナ禍で中小企業に対するIT化支援の内容や方法が変わって来ていると思いますが、現場感覚が失われている私には実際のところがよく分らなくなっているので、その辺を一度高村さんにお聞きできればと思っています。
(経営数理研究所代表 インスウオッチ客員研究員)
http://cho.eforum.biz/modules/xoopsfaq/index.php?cat_id=7
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