インスウオッチ Vol.1171 2023.02.20 https://www.inswatch.co.jp/
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2016年4月14日に熊本地震があり、内陸直下型地震で震源が浅く、多くの建物が倒壊しました。その惨状をテレビで見た妹から、長年空き家となっていた親から相続した家をこのまま放置すると、地震の際周りに迷惑をかけそうなので何とかしたいとの相談がありました。
内陸直下型地震を知る
https://www.kts-tv.co.jp/program/manabu/single.html?id=41
当時は、前回お話ししたようにコンサルを卒業し、インスオッチも引継ぐ方向で動いた時期で、暇になるので何かIT系で面白いことがないか模索中でした。そこで考えたのが、空き家を活用した住宅のシェアリングで、わが国でも丁度不動産テック市場が本格的に立ち上がり始めた時期でした。
不動産テック カオスマップ
https://retechjapan.org/retech-map/
この家は1962年築で当初は建て替えを検討しましたが、1階がRC造で2階が木造という混構造で、取り壊しに大変コストがかかることがわかり、耐震補強の上、リノベーションで対応することになり、1階が1LDK、2階が4LDKの、1階2階を完全に分離した共同住宅タイプとしました。
フルリノベーション before after
http://cho.eforum.biz/png/beforeafter.png
1階が事務所兼民泊、2階がシェアハウスを想定した間取りで、早速2階に、20代男性4人の入居が決まりました。4人は親しい友人同士で、その中に街乗り自転車を製造販売しているtokyobikeの方がいて、1階を自転車をテーマにした民泊に出来ないか一緒に検討することになりました。
シェアハウスの日常:橋原大典 (@helloelmer)
https://bit.ly/3Rp6VlC
tokyobike
https://tokyobike.com/
住宅のシェアリングでは、民泊のAirbnbが有名ですが、日本では家が狭いという住宅事情も反映して、シェアハウスやスペースレンタル事業も盛んです。ユーザーと住宅オーナーをweb上で仲介する事業者を中心に、運用代行などの関連サービスがITを活用して多数立ち上がりました。
旅行者とホストを結ぶ「Airbnb」が日本へ本格進出! 2014/01/27
https://news.mynavi.jp/article/20140127-airbnb/
民泊におけるIT(IoT)活用のポイント
https://comm.rakuten.co.jp/houjin/stay/column/vol06.html
自転車をテーマにした民泊は、旅館・ホテル業界の圧力で営業が年間180日に制限されることや、インバウンド拡大に伴いトラブルが多発して迷惑施設としてのイメージが広がったことから断念し、結局スペースレンタル事業として立ち上げましたが、その矢先にコロナの流行が始まりました。
【Share方南町 for Offsite Meeting】
http://cho.eforum.biz/modules/xoopsfaq/index.php?cat_id=20
スペースレンタル事業は、コロナによるクラスター発生の懸念が強いので、直ぐに中止し様子を伺っていましたが、その後の経過はご存じの通りで、事務所もZOOMがあればOKという状況になったので自宅に移し、現在は一般の賃貸物件としての運用を予定しています。
(経営数理研究所代表 インスウオッチ客員研究員)
http://cho.eforum.biz/modules/xoopsfaq/index.php?cat_id=7
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